夜行バスより快適! はじめての車中泊。その②「睡眠編」

キャンピングカー旅

前回は、初めての車中泊「食事編」をまとめましたが、今回は車中泊の根幹ともいえる「睡眠編」です。クルマの中で眠る…というと、今まで体験したことがあるのは夜行バスくらいです。そこまで神経質ではない私ですが、夜行バスではしばしば目が覚めてしまい、夜明け(最悪の場合は夜中)のバスステーションでぼーーーーーっとなるうえに、最近は脚のむくみも気になるようになってきました。さて、キャンピングカーではどんなもんでしょうか。

車中泊したクルマは日産のエルグランドを改造したもの。ポップアップルーフをあげ、屋根の上で悠々と眠ることができます。大人でも、二人くらいなら問題なさそう。テントのような形になるので、外から見られる心配もありません。

道の駅の駐車場で、トイレに近くて静かそうな場所にクルマをとめます。近くに自動販売機があると便利ですが、音や光が意外と邪魔になるので注意。場所を決めたら、フロントガラスやカーテンのついていない窓に目隠しになるシェードをピタリと取り付けます。これは専用のものを用意するのがよさそうです。隙間もあかないし、なにより取り付けが簡単。無駄な手間はなるべくかけないにかぎりますよね~。師匠のおすすめはアイズのマルチシェードです。

体験したのは9月末の千葉だったのですが、季節外れの冷え込みを見せた日だったので、このシェードがかなり活躍してくれました。窓からの放熱はかなりのものらしいですが、おかげで車内は快適。光も通さないので、車内が一気に“居間”のような空間に。正直、クルマの中で過ごすって怖くないのかなあと思っていましたが、のぞかれる心配もないし、安心感があります。

とはいえ、音はどうしても聞こえてきます。ポップアップルーフの上部は布ですし、料理などをするときは換気のために一部は網戸にしているので、外で話をしている人がいるとかなり気になる(近くのベンチで、おじさまとおばさまが夜遅くまで話し込んでいました。デートか?)。ということは、こちらの声も聞こえるということですから、大声で騒ぐと迷惑になります。気を付けなくては。

さて、寝る時間です。よっこらしょとポップアップルーフに上ります。冷蔵庫やシンクが入っている台があるので、そこに一度のぼってから這い上がるスタイル。今はまだ問題はないけれど、もう20年たったらできないかも…。畳んでいた天井をパタパタと広げ、さらに最後に一枚ふたをすれば、個室の完成。三角形なので足の方はかなり低いですが、頭の方は、体を起こしてもぶつからない高さがあります。これならなんとか着替えもできるかな。

ポップアップルーフ

アウトドアとは縁のない人生を送ってきたので、師匠から借りた寝袋を使います。スペースの限られているキャンピングカーですから、コンパクトにたためる寝袋が理想的。ウインドブレーカーを枕にして、いざ就寝………って、寒い!

そうなんです、この日、結構気温が下がったんです。かといって暖房をつかうほどでもない中途半端な寒さ。パーカーを着ていても、肩から冷たい空気が入ってくる…。旅行の時に必ず持っていく大判のストールをかけてみましたが、寝袋がつるつるしているので、気が付くと滑って肩が出てしまう。

寝袋は長年改良を重ねられたものでしょうから、私の使い方が悪かったのかな。寝袋の使い方を勉強して、今度はもうちょっと厚着すれば問題なさそう。床の固さなどは問題ありませんでした。

しばらくすると眠気が勝ち、しばらくウトウト。今度はエンジン音で目がさめます。どうやらトラックが近くに停まって、運転手さんが仮眠をとっているもよう。暖房を使っているのか、エンジンをかけっぱなしで、これが想像以上に響く。眠れません。むむむ…耳栓もいるかも。師匠によると、冷凍車などが隣にあると、低いモーター音が気になることもあるそうです。

もうひとつ、今回は大丈夫だったけど、課題はトイレです。寝ぼけて下に降りるときは、かなり注意が必要だと思いました。あと、今回は師匠が下に寝ていたので、踏みつけずに車外に出るのは練習しておく必要がありそう。寝るときは暗くしているので、首にかけたり、頭につけたりできるライトがあると便利かも。あと、トイレの近くに停めているとはいえ公共の場なので、恥ずかしくない格好で寝ておくことも大切です。靴も楽にはけるものがあるといいですね。師匠のおすすめはメレルのジャングルモック。スリッポンタイプがいいらしいです。

メレル ジャングルモック

そんなわけで今回は安眠!とはいきませんでしたが、次回への改善点も見えてきて、快適な車中泊ライフへの一歩を踏み出した感じです。いろいろ工夫して、次回はぐっすり寝たいと思います!

今回感じた、キャンピングカーでの睡眠(宿泊)に関する魅力は、以下のような感じです。

  • 好きな場所で泊まれるので、自由な旅ができる(もちろんルールは守った上で)
  • 脚を伸ばして横になれるので、むくみの心配なし!
  • 夜のうちに目的地について寝ておけば、翌日朝から活動ができる
  • 自分の家にいるような安心感がある
  • ホテルなどに泊まるより、断然お得

逆に課題は

  • 気温や騒音への対策が必要
  • 宿泊できる場所を探すのが大変

です。

次はどこに行こうかな~。(麻)

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